平成19年4月6日にIPCCより発表された、地球気候変動の第4次報告です。
気象庁サイト→http://www.jma.go.jp/jma/press/0704/06a/ipcc_ar4_wg2.html以下報道発表資料を引用させて頂きましたので、ご覧下さい。
報道発表資料
平成1 9 年4 月6 日
文部科学省
経済産業省
気象庁
環境省
より引用
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書第2作業部会報告書
定者向け要約(SPM)の概要(今後公式資料により修正の可能性がある)の主なポイント
●地球の自然環境(全大陸とほとんどの海洋)は、今まさに温暖化の影響を受けている。(観測されたデータ数のうち、物理環境については765 観測のうち94%、生物環境については28,671 観測のうち90%において、温暖化の影響が有意に現れている。)
●すでに生じている主要な影響としては、以下のものが挙げられる。こうした影響は人間社会へも影響をおよぼしている。
・氷河や氷帽が融けることによる、氷河湖の増加と拡大
凍土地域における地盤の不安定化
・山岳における岩なだれの増加
・春季現象(発芽、鳥の渡り、産卵行動など)の早期化
・動植物の生息域の高緯度、高地方向への移動
・北極及び南極の生態系(海氷生物群系を含む)及び食物連鎖上位捕食者における変化
・多くの地域の湖沼や河川における水温上昇
・海面上昇による海岸浸食
・熱波による死亡、媒介生物による感染症リスク
●淡水資源とその管理については、今世紀半ばまでに年間平均河川流量と水の利用可能性は、高緯度及び幾つかの湿潤熱帯地域において10〜40%増加し、多くの中緯度および乾燥熱帯地域において10〜30%減少すると予測されている。
●生態系については、多くの生態系の復元力が、気候変化とそれに伴う擾乱及びその他の全球的変動要因のかつて無い併発によって今世紀中に追いつかなくなる可能性が高い。
・これまで評価された植物及び動物種の約20〜30%は、全球平均気温の上昇が1.5〜2.5℃を超えた場合、増加する絶滅のリスクに直面する可能性が高い。
・今世紀の間に、陸上生態系による正味の炭素吸収は弱まる、あるいは、逆転する可能性が高く、これは、気候変化を増幅する。
ツンドラや凍土に関連した炭素ストックからのメタンの放出は、気候が温暖化するにつれて加速化している兆候を示している。
●ほとんどのサンゴは、海面温度が平年の季節最高水温より約1℃上昇すると、増加する白化のために、大幅な衰退を経験し、平年の季節最高水温の上昇が2℃に達すると死滅する。
●食物については、世界的には、潜在的食料生産量は、地域の平均気温の1〜3℃までの上昇幅では増加すると予測されているが、それを超えて上昇すれば減少に転じると予測される。
●2080 年代には、人口が密集しているアジア・アフリカのメガデルタを中心に、海面上昇に伴う洪水リスクに直面すると予測される。
●将来の気候変化に対応するためには、現在実施されている適応は、不十分であり、一層の強化が必要である。
しかし、適応だけで気候変化の予測されるすべての影響に対処できるわけではなく、とりわけ、ほとんどの影響の大きさが増大する長期にわたっては対処できない。
適応策と緩和策を組み合わせることにより、気候変化に伴うリスクをさらに低減することができる。
●気候変化の影響は地域的に異なるが、その影響は、合算し、現在に割引いた場合、毎年の正味のコストとなる可能性が非常に高く、それは時を経て全球平均気温が上昇するにつれて増加するであろう。
・全球平均気温の上昇が1990 年レベルから1〜3℃未満である場合、ある地域のあるセクターで便益をもたらす影響と、別の地域の別のセクターでコストをもたらす影響が混在する可能性が高い。
ただし、一部の低緯度地域では気温のわずかな上昇でさえコストが発生する可能性が非常に高い。
・気温の上昇が約2〜3℃以上である場合には、すべての地域は正味の便益の減少か正味のコストの増加のいずれかを被る可能性が非常に高い。
●第4次評価報告書は、第3次評価報告書で特定された研究ニーズに応える研究が過去数年間にわたって著しく増加したことから貢献を得ている。
しかし、今なお多くの重要な問題が未回答であり、第2作業部会の各章は、将来の観測及び調査のための優先事項に関する多くの判断を含んでおり、この助言は真摯に考慮されるべきである。
(以上)
報道発表資料
平成1 9 年4 月6 日
文部科学省
経済産業省
気象庁
環境省
より引用
気象庁のサイトからpdfでダウンロードすることが出来ます。 気象庁サイト→http://www.jma.go.jp/jma/press/0704/06a/ipcc_ar4_wg2.html
正直、想像を上回る状況です。
今年の異常気象に見られる限り、温暖化の影響は予想以上に早いペースで進んでいるようです。
燃費運転をはじめ、無駄なエネルギー消費をひかえるなど、私達一人一人に、“今”何が出来るかを真剣に考えましょう。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書第2作業部会報告書(影響・適応・脆弱性)の公表


